テスト・パイロット R-18

 201X年、地球はその姿を大きく変えた。
 北の将軍様が始めようとした世界同時全面核戦争。しかしそれは失敗し、半島周辺地域を大量の放射線で汚染するとともに、地球規模での地殻変動、自然環境のさらなる悪化を招いたのである。
 その50年後、各国は核兵器ではなく多足歩行ロボットの開発に全勢力を傾けた。最早各国に戦争をするだけの余力はないものの軍事転用ができ、しかも頻発する巨大地震等による大規模自然災害救助にも絶大な力を発揮する多足歩行ロボットの必要性が高まったからである。
 大洋州連合の日系移民三世ジュン・サカキバラは最新2足歩行型のテスト・パイロットであったがテスト中地下へと転落した、はずだった。
 だがジュンの行き着いた先は異世界の日本でしかも内戦状態にあった。ジュンは開発途上の2足歩行の機体RX-175とともに、この知らない「日本」で生きることを余儀なくされる。

 異世界転移ロボット物ですがバトル・シーンはありません。

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