連日、VOL隊に続々と兵士が集まってきた。 そうして第一方面司令部重装機動歩兵教導隊の訓練兵たちが設置した野営テントも直ぐに一杯になってしまった。このままでは追加の設置が必要と思われたところで、第一方面司令部からの後期改良型アレンデル級戦艦が、結局、当初予定の10日遅れでVOL隊に配備となった。総乗組員数900人余を収容するアレンデル級戦艦を当座のホテル代わりにできることになり、レイナートを始め主要スタッフは安堵に胸を撫で下ろした。 後期改良型アレンデル級戦艦と前期型の最大の違いは主砲の荷電粒子砲である。前期型は艦首に巨大な粒子加速器を持つ固定砲だったがこれが撤去され、代わりに後期型は回転砲塔式が装備されたのである。 だがレイナートはその前倒しをシュピトゥルス大将に願い出ていた。 「配備が5ヶ月後では、千人以上になる旗艦乗組員たちは3ヶ月もの間、野営テント暮らしになります」 「それは問題だな」 シュピトゥルス大将も顔をしかめた。 「わかった。初期試験を急がせよう。 「ありがとうございます。 「空戦兵と陸戦兵のことだろう? こちらも人事をせっついているからもう少し待て」 「はい。ですが……、その件ではなくて……」 レイナートは言いにくそうに口ごもった。 「なんだ? ハッキリせん奴だな。また何かトンデモナイことを言い出すつもりか?」 シュピトゥルス大将が警戒を強めた。 「トンデモナイこと、でもないこともないような……」 「何だ、何をゴニョゴニョ言ってる? いいから言ってみろ。もう多少のことでは驚かん」 シュピトゥルス大将はそう言ってレイナートを促す。確かにレイナートからはこれでもかというくらい色々と注文されているので、多少のことでは動じない肚ができているつもりだった。 「はい、実は、シェルリーナ軍医大佐から提言がありまして……」 「軍医から? 一体何についてだ?」 「はあ、それが……、部隊員全員に男性用ゴム製避妊具を配布すべきではないか、と……」 「はあ!? 男性用避妊具だと!? 「ち、違いますよ!」 怒るシュピトゥルス大将、焦るレイナート。 「どういうことか説明してもらおうか」 シュピトゥルス大将の表情は厳しいままだった。 イステラ軍の軍規により、妊娠している女性を宇宙勤務に従事させない。したがって、もしも出航後妊娠が判明した場合、直ちにその女性を地上に降ろす手はずが整えられる。これは艦艇だけでなく宇宙基地においても同様である。 妊婦を乗せていない病院船はワープできるからこれは意外に早く到着する。だが元の艦艇は病院船が到着するまでの間、わずか数日と言えど、予定された作戦行動が実施できなくなるのだから重大な問題である。 したがって病院船の乗組員と軍医、看護士は定期的に入れ替えられる。同じ人間に何年も任務を継続させらないからである。 そうして子供を連れた女性兵士が惑星に到着すると、憲兵隊と法務武官に出迎えられるのである。 「貴様1人……、いやそれと子供のために、病院船1隻と多数の乗組員、軍医、看護士を1年半以上も投入したのだ。 現役時代に支給される給与全額と退役後の軍人恩給、さらに死ぬまで貰える老齢年金を併せてようやく払いきれるような金額である。一部とは言ってもどれほどの額になるか。青くなって怯えるしかできなくなる。 軍への女性登用は、女性の入隊を渋る軍をフェミニストらが差別問題視して実現させたという経緯がある。 だが軍は慈善団体ではない。
当然ながら連邦国民の血税によって成り立っているのである。したがって無制限に「女性の権利」を擁護するものではない。 フェミニストらもこれには反論ができない。否、当初はしようとはした。費用は全額軍が負担すべしと主張したのである。だが軍としてはそのような都合の良い要求を受け入れることはできない。決着は裁判所に持ち込まれたのである。 だが、もちろん妊娠は女性だけでできるものではないから当然相手の男性も責任を追求される。 相手も軍人なら話は早い。 それでもこの男女が互いに愛し合い将来を誓い合う間柄なら、情状が酌量されるということもあって、費用の減額についても軍は一応は相談に乗ってくれる。 さらに男性が別に家庭を持っていた場合なら? この時は男は夫人共々呼び出され、請求書を見せられた上で支払い承諾書に署名を求められるのである。何せDNA鑑定書つきの請求書である。男の方はまず言い逃れができないから万事休すである。 そうして当然寝耳に水の夫人は激昂し離婚協議に入るのがほとんどである。 シングル・マザーとなった女性の方は表向きは多少白い目で見られる程度だが居心地は決して良くはない。組織に多大な損失を与えた迷惑な女。そう見られているからである。 軍としては余計な人員と予算を無駄に費やしたくはないので、しつこいくらいにこの問題に関しては入隊時と宇宙勤務になる時に必ず説明するのである。 軍は組織として兵士の恋愛や結婚、またそれに伴う性行為を禁止はしない。と言うよりも、それは基本的人権に含まれることであり禁止などできるものではない。 そうして部隊員全員が女性であるVOL隊には、さらに千名の新兵が配属される。この新兵たちに避妊具を配布すべし、とVOL隊本部に顔を出して早々のシャスターニスは言ったのである。 「だってみんな、18、19の健康な若い娘よ? 部隊に所属艦の配備が始まったことで部隊員たちは艦に起居することとなった。全員分の野営テントなど用意できるものではないからである。 そうして勤務時間外は自由行動が許される。申請を出せば艦外に出ることも可能である。軍としても、新兵ではあってもそこまで縛り付けることはできないのである。 「そういうところで素敵な男性といい雰囲気になって、つい、ってことがないとは言えないでしょう? だが「マシ」と言われても……、とレイナートは困惑するが、シャスターニスは構うことなく持論を展開する。 「軽い気持ちでシちゃったら後で取り返しがつかないことになってた、なんてことにならないようにしてあげないといけないんじゃない?」 確かにシャスターニスの言うこともわからないではないレイナートだが、それでもやはり直ぐには首肯しかねた。 「まあ、いくらなんでも出会ったその日に、なんていうのはそう多くはないでしょうけど。 シャスターニスの話の内容がどんどん生臭さを増していき、それに連れて臨席してレイナートとシャスターニスの会話を聞いている参謀とその副官たちの顔が赤くなっていく。 「ある統計によれば、10代未婚女性の性行為経験率は54%に達するとも言うし……。 露骨な言葉が出て、さらにドキッとして顔を赤らめている。 「もちろん医監部としては、出航までの間はしつこいくらい妊娠検査を実施して、意識付けはする予定だけど……。 淡々とシャスターニスは言うが、聞いている方は最早羞恥で真っ赤な顔になっていた。 「妊娠検査の正確性は性行為からの時間が経ってるほど上がるのよ。ということは出航直前だと手遅れになってる可能性もあるってことよ」 確かに準備が全て整い、いざ出航という段になったところで乗組員の妊娠が判明したら、急な人員配置の変更が必要になるなど大問題となる可能性は否定できない。 「だから軍における妊娠問題に対する取り扱いを意識させるという理由からも、実際に行為に及ぶようになってしまった場合に『避妊具なしだけどいいか』何て思わせないようにするためにも配布すべき、というのが軍医としての私の意見ね」 「ですが……」 レイナートが口ごもる。 誰もが無言でアレコレと頭の中で考えていた。 その妄想を止めさせ、彼女らを我に返らせたのはそのセーリアである。 「でも、新兵だけでいいのかしら? それはもっともな疑問だった。さすがに顔色が少し戻り、真面目に考え始める女性たち。 「それじゃあ大佐は、年齢とか何らかの理由で区切るか、じゃなかったら全部隊員に配った方がいいって言うんですか?」 「いえ、でも、さすがに全員というのもね……」 セーリアもそこで口ごもったのである。 セーリアも含めその場の全員がそういうものがあるのは知っていた。だが現物を目にしたことも手にしたこともなかったので、自分がそれを手渡されるのを想像してさらに気恥ずかしくなっってしまったのだった。 「そうですね。さすがに8千2百人全員にとなったら、1人1つずつとしても680ダース以上必要になりますよ?」 モーナが極めて平静を装いながら言う。だが、こちらも実はポーカー・フェイスを気取りながらも内心はやはりドキドキしていたのである。 「680ダース以上って、一体どのくらいの量になるのよ?」 アニエッタはそう言って皆の顔を見回すが、具体的に現物を知ってる訳ではないから誰も答えられない。 「司令はご存知ですか?」 モーナにそう聞かれてレイナートも言いにくそうに答える。 「まあ、その、1つ1つは大した大きさじゃないから……、1ダースとは言っても小さな箱だろうし……。 「へえ……、ご存知なんですね」 ジト目で見ながら聞いてくる。 「いや、その……昔、新任の時、RX-175基地の先任が冗談半分にくれたことがあって……」 「使ったんですか?」 「えっ?」 「使ったことがあるんですか!?」 だんだん詰問口調になってくるし、女性たちもジト目になる。 「まさか! 誰を相手に何時どこで使うって言うんだ! ちゃんと今でも使わずに持ってるよ!」 心外だと言わんばかりにレイナートが声を荒げる。だが言った内容はもちろん男としては台無しだろう。 そこでシャスターニスが、本気なのか冗談なのか、悪魔の笑みをその顔に浮かべた。 「あら、それじゃあ、使ったことがないのね? あるんだったら後学のために、使用方法の実演をお願いしたかったんですけど?」 「軍医大佐!!」 普段穏やかなレイナートがこの時ばかりは顔を赤くして怒ったのだった。 それを聞いていた女性たちから一様に安堵の溜息が漏れた。 「じゃあ、もしかして司令は『魔法使い』ですか?」 軍はその主任務の場が宇宙になったことで兵士の初婚年齢は上がっていた。また、特に士官学校を経て入隊した者の異性との性行為未経験率も高い。 「はあ、何のことだろうか? 魔法使いって?」 「いえ、だから童貞……」 そこで一斉に咳払いが起こった。 「私の過去の女性経験は今は関係のない話だと思うが」 だがレイナートは憮然とそう言うに留まった。 「ええ。でも興味はあるわね、個人的に」 だがシャスターニスは平然とそう言い、何人も頷かせるのだから質が悪い。 ―― 勘弁してくれ! いいようにあしらわれ、逃げ出したくなるのを必死に抑えるレイナートである。 「あっ、それと、避妊具は確かに1度に1つ渡せばいいけど、全員が1度きりで済むとは限らないわよ? だから余裕を持って手配する必要があるんじゃない? とりあえず千ダースとか?」 シャスターニスは、さも当然と言ったのだった。 全員が顔を赤くしつつもその会議は続き、結局、乗組員たちが自由行動の際、艦を降りる時には必ず1人に1つずつ男性用ゴム製避妊具を手渡す、ということで結論が出た。 またコスタンティアやクローデラなどからすれば、必要ないからと自分たちを除くと、それはそれで何だか悲しすぎる。 ―― それに、あればあったで急の時に焦らなくて済むし……。 とトンデモナイことまで考え始める始末だった。 だが一方で具体的に、ではどうやって手配するかという話になった。 「こういうのは、やはり男性が気を使うべきでしょうし……」 「……」 そう言われたレイナートは肩を落としつつ、渋々とシュピトゥルス大将の元を訪れたのである。 そうして男性用避妊具の話を持ち出されたシュピトゥルス大将は、当然のことながら、苦虫を噛み潰したような顔である。 「いいか、わかっていると思うが、そういった物品の支給がないのは軍はそれを避けるべしと判断しているからだ」 「ええ、了解しています」 シュピトゥルス大将の言葉にレイナートが頷く。 「当然、総務どころか、軍病院だってそんなものの在庫を持ってるはずがなかろう? と言うか仕入れるルートだってあるかどうか疑わしい」 「でしょうね……」 「となると自分で手配するしかないだろう。 「でしょうね……」 「それに部下にもやらせるなよ? 勤務時間中も勤務時間外でも、だ」 要するにシュピトゥルス大将はレイナート自身で全部やれ、それなら許可すると言っているのだった。 「女性だけで構成された部隊の男性司令が大量の避妊具を買い漁っている。どんだけヤル気満々なんだ?」 そんな噂が立ちでもしたら、もう軍にはいられなくなりそうだ。いくらいずれは除隊を考えているレイナートとしても、そんな不名誉な理由で軍を辞めるのはまっぴらだった。 VOL隊本部に戻りシュピトゥルス大将の言葉を告げると、全員が「さもありなん」と他人事のように頷いている。 「困ったわね……。仕方ないわ、ワタシが一緒に行くわ」 とシャスターニスが言う。 「えっ?」 驚きの声が一斉に上がる。 「だって、言い出しっぺはワタシだもの。艦長1人に恥をかかせる訳にはいかないわ」 いまだに昔の癖でレイナートのことを艦長と呼ぶシャスターニスである。 「2人で仲良くお買い物に行きましょう」 「だめー!」 今度は一斉に抗議の声が上がった。 「それはいくらシャスターニス先生でも許せません!」 怖い顔でシャスターニスを睨む。 「あら、どうして? ワタシは軍医として当然の提案をし、対処しようとしてるのよ? あなた方に許してもらう必要があるとは思えないけれど?」 聞き様によっては喧嘩を売っているとも取られかねないシャスターニスの言葉だった。 「でもシュピトゥルス大将閣下は……」 「確かに閣下は『ダメ』と言ったようだけど、これはワタシの職責の範囲内のことよ?」 旧リンデンマルス号は最終的に3千名の乗組員の内半数が女性となった。 「それは……」 確かにシャスターニスの言うことももっともではあった。 とにかくVOL隊に課せられた任務は多岐にわたる。病院機能を持つ後方支援艦を部隊に組み込んで共に行動し、その有用性を探るという運用実証試験も重要な任務の一つである。となれば軍医の負担は可能な限り少ない方が良いに越したことはない。 「それとワタシの方からも閣下に交渉してみるわ」 「軍医大佐殿?」 「とにかく男と女なんて、その気になればどこだろうと何時だろうと、それこそ人目も気にしないで始めちゃうんだから」 「始めちゃうって、まさか……?」 「そう。その、まさか。 その場の女性が全員、茹でダコのような赤い顔をした。 「とにかくこればっかりは理性でどうにかなるものでもないのよ。だから打てる手は全て打っておくに越したことはないの。 いつの間にか男性用ゴム製避妊具は部隊の必需品に格上げされていたのである。 そうしてシュピトゥルス大将のもとに赴いたシャスターニスは滔々と持論を展開したのである。 さすがにこれにはシュピトゥルス大将も閉口し逃げを打った。先輩のシュラーヴィ大将に丸投げにしたのである。 「総司令長官閣下、今後、軍に女性が増えるということは、今まで以上にこういった問題に対して留意する必要があると思いませんか?」 「確かに貴女の言う通りですな」 総司令長官はさすがに頭ごなしには否定しなかった。 「VOL隊の性格が、女性を中心とした様々な運用実証ということであれば、当然この問題も避けて通れないはずです」 「如何にもそうですな……」 総司令長官閣下も段々旗色が悪くなっていった。 「わかりました。貴女の言う通りにしましょう」 結局、総司令長官のお墨付きを得てしまったのだった。 「ということで、今後、男性用のゴム製避妊具はPXで支給される物品リストに加わりますから、こちらで用意する必要はなくなりました」 にこやかにそう言ったシャスターニスである。 ところで、軍が兵士に支給する物品は必ず運用実証試験を経て決定される。すなわち実際に使用してデータを取り、それによって採用・不採用を決定するのである。 ということで、男性用ゴム製避妊具も運用実証試験が実施されることとなったのであるが、まずはどこがそれを担当するかで揉めた。 「データの数はできるだけ多い方が選定に有利でしょう。ならば一致協力しましょう」 いつの間にか軍内部の一大プロジェクトになっていたのであるが、これはもちろん女性兵士に知られることのないよう極秘裏に進められたのは言うまでもない。 さらに、「新装備の試験」であるからその「調達」に軍費を使うのは当然である。ということで経理部も一枚噛むことになった。 「ただ装着しただけでは試験になりませんね」 「もちろん正しく運用しないと試験にはなりません」 真面目にそう言うのだから始末が悪い。 「でも女性兵士に相手してもらうのは……」 「それは絶対に不可です。それではこのプロジェクトを極秘裏に行う意味がありませんし、倫理委員会にでも訴えられたら大問題でしょう」 となると相手をどうやって「調達」するか。 イステラに公娼制度はない。 「となると、それができる店を探すしかないな」 「では公安部に依頼しますか」 公安部は国内の諜報を担当する組織で、ちなみに情報部は国外の諜報を担当する。何れにせよスパイ組織である。 その公安部のエージェントが目星をつけた店を訪れ「協力」を要請する。 「うちは真面目な店なんですよ? そういった法律で禁止されたサービスなんてやってませんよ」 店のマネージャーは愛想よく言う。 「それともうちの店がそんなことしてるっていう噂でもあるんですか? だとしたら名誉毀損ですよ」 マネージャーはそう嘯く。 国家警察の捜査員に金を掴ませて弱みを握り、内通者として強制捜査の情報を事前に流させて乗り切っているという自信からか、マネージャーは慇懃無礼にエージェントに応対した。 「君は勘違いしているようだから警告しておくが、我々は警察とは違う。 そう言ってマネージャーに、この時代では珍しい、紙のファイルを放り投げて寄越す。 それを手に取ったマネージャーの顔が蒼白となる。 「どれほど用心棒を雇っているのかは知らないが、ナイフ1本で完全武装の国家警察の特殊部隊を無力化する連中を相手にしてみるかね?」 エージェントは淡々と続けた。 「まあ、心配する必要はない。料金はきちんと正規のものを払うし、その情報を国家警察に流すような真似もしない。 マネージャーは「協力します」と言う以外に術はなかった。 こうしてイステラ・シティーの性風俗店5店舗が1週間借り切りになった。しかも24時間フル営業と言うオマケ付きで。 そうして試験に臨む兵士らは勤務時間外に私服で店を訪れたのである。もちろん軍人であることを店側には明かさないが、店でも当然勘付いてはいた。 ちなみに、勤務時間外の極秘行動とはいえ、それは本来は軍の装備選定という任務に含まれることである。したがって店に至るまでの交通費は全額支給され、時間外勤務手当がつき、さらに出張手当までが支給されたのである。 こうして過去に例を見ないほど短期間に数多く得られたデータは、試験官による丹念な「使用感」のレポートが添えられており、これらを基準に軍で支給する製品が選定されたのである。 この後、全ての基地及び艦艇のPXで男性用ゴム製避妊具の支給が開始されたのだったが、その選定に至るまでの一切の過程は全て最高機密ランクに指定され、誰の目にも触れることのないよう重要極秘資料の中に密かに収められたのであった。 |